孔子はいう、「金持ちになれるなら私はどんな卑しい仕事でもするだろう。だが、金とはこうすれば必ず儲かるというものではない。だからこそ私は自分の好きなこと、つまるところ学問を修めているのだよ」と
姉貴に昔、「『努力して成功した人』と『棚ぼたで成功した人』、どっちがすごいと思う?」と聞かれた
俺は「どっちも同じだよ」と答えた
姉は答えが面白くなかったらしく、「でも、努力した人の方が沈んだ時にまた復帰出来ると思わない?」と聞いてきた
俺は「思わない、儲かるかどうかはその人の運による。能力の是非だけで決まる訳ではない」と答えた
世の中の人、なぜかみんな「成功者=努力した人」って思い込んでるんだよね
で、自分にこう言い聞かせてる、「自分が成功しなかったのは努力が足りなかったからだ。自分が頑張ればもっと上に行けたんだ」と
そもそも、成功に努力が付き物だって発想が成功者による洗脳に過ぎないのだよ
そして世の中の成功者ってのは「儲かれば何をしてもいい」、そういう発想をしている
人を蹴落とし、足を引っ張り、踏み台にする…
そういう生き方をしてる
それでいて自分が踏み台にされたらその相手を激しく憎む、今の日本はそういう屈折した社会
こういう不健全な社会で、「成功者」というものを決めていいものか
金持ちになることと成功とをイコールで結ぶとそこには必ず勝者と敗者の線引きが行われる
全ての人間が満足出来る社会を目指すのであればこれは良くない
成功なんて麻雀で役満を和了るのと同じ
どんなに頑張ろうと、恵まれた配牌(境遇)と恵まれたツモ(環境)が揃わなければそうそう和了れるものではない
日の目を浴びず、そのまま埋もれた成功者の素質を持った人間が今までどれだけいたことだろう?
上手いのに何故か誰にも見向きもされない絵描きもピクシブに大勢いる
成功と金儲け、そして成功と能力とは別の次元でとらえるべきだ
俺はそう思う
結んで!