まず低気圧と頭痛の関係
西洋科学の観点だけど、こんな興味深い記事を見かけた
【頭痛の治し方2】低気圧と頭痛は関係ないって…ホント!?頭痛の専門医に聞きましたこの記事によれば、低気圧と頭痛はそれほど関係がないらしい
あえて言えば「低気圧だから頭痛になりそうだな~」という、心理的な理由で頭痛になることが多いとのこと
天候と頭痛はそんなに関係がないらしい
なるほど
しかし頭痛の前兆で「しばらくしたら雨が降りそうだ」と分かる人も中にはいる
もし上記の話が本当であれば、こういう現象は起こりえない
ではなぜ頭痛の前兆で天候が崩れることが分かるのか?
東洋医学、もとい中医学には「湿邪」という概念がある
「風」「寒」「暑」「湿」「燥」「火(熱)」の6つの環境を総称して【六気】と呼ぶ
これら六気が体に悪影響を与え、体調を崩すことを【六淫】と呼ぶ
別にエロくないぞ(迫真)
淫:
本来は「淫雨」「書淫」など、「度を超えた」という用法で使われる
ただし「淫乱」「淫猥」「淫靡」といった用語のせいで印象が完全に変わってしまった可哀そうな漢字
話を戻して季節が人の体調に与える影響は大きい
例えば真夏日や残暑では夏バテや日射病になる
これは中医学では「暑邪」と呼ばれる症状
空気が乾燥すると肌がかさかさと荒れたり、乾いた咳や喘息が出たりする
これは「燥邪」と呼ばれる症状
同じように湿度が高いことで頭痛が起こったり体がだるくなることを「湿邪」と呼ぶ
「火邪」は他の5つの気の症状が重くなった時に転じることを指し、季節性はないらしい
風邪が悪化したら体が痙攣したりうわごとを言ったりとかを指すとか
どうでもいいけど「風邪(かぜ)」はこの「風邪(ふうじゃ)」だったりする
「かぜ」って大和言葉に漢字を当てたのが、この「風邪」ってことだね
そして「湿邪」だけど、やはり梅雨の時期が一番起こりやすい
湿度が高い分、体内の水が抜けにくくなるから
そのため「水毒(水滞)」という、体内に水がたまりやすい体質の人は悪天候、特に梅雨の時期は体調を崩しやすい
で、水毒の主な症状や特徴は以下の通り
・曇りや雨の日に体調を崩しやすい(頭痛・体のだるけ)
・体がむくみやすい
・体が冷えやすい
・尿や汗の量が多すぎる、もしくは少なすぎる
・軟便や下痢が多い
・お腹が水でちゃぷちゃぷする
・めまいや立ちくらみがよくある
水毒の人は、このサイトが参考になるかも
↓
【2015年8月号】 夏冷えの原因は「水毒」かも?! あなたの「水毒」度を診断!ただ、このサイトの食べ物の欄には注意が必要だと思う
これらの食べ物の考え方は多分中医学や漢方の薬膳じゃなくて、多分日本発祥のマクロビオティック
薬膳じゃごぼうや醤油は体を冷やすし、酢は体を温めるから
うるち米は平で、体を温めも冷やしもしない
それに「陽性食品」「陰性食品」といった言葉は中医学にはなく、マクロビオティックの用語
でも「水毒はごぼうを食べたらダメ」ってわけではない
「ごぼう」「すいか」「きゅうり」といった食べ物は体を冷やすけど、余分な水分を排出してくれる作用もある
だから水毒の人はこれらも食べた方がいい
ただ水毒の人はこれらの食べ物を食べる時、体を温める食べ物も一緒に摂るのがオススメ
ごぼうは味噌(温)や鶏肉(温)も一緒に入れて、煮物にするとか
すいかやきゅうりの浅漬けを作る時、唐辛子(熱)を入れるとか
そういう工夫があるといい
それに味噌、鶏肉、唐辛子は水毒にオススメの食材でもある
水毒の人に俺が特に勧める食べ物は「小豆」と「とうもろこし」
どちらも強い利尿作用がある
そして五性は平だから体を冷やしもしないし温めもしない
だからどんな料理に入れても熱のバランスを崩さない
ちなみにとうもろこしは軸の部分にも薬効があるから、スープを作る時は軸ごと茹でるといい
俺の手持ちの本では、お茶は「緑茶」「ウーロン茶」がいいとある
なぜか紅茶は勧められてないが、その理由は不明(真顔)
ただし緑茶もウーロン茶も「涼」の性質
飲み過ぎは体を冷やすから注意が必要
かといって紅茶と違って、体を温めるシナモンも生姜も入れるのは一般的じゃないし美味しくなさそうだし…
水毒の人は基本の飲み物は常温の水、もしくは白湯が望ましいように思う
それもごくごく飲むわけじゃなくて、回数を分けて、それも口中に水を行き渡らせるように飲む
そういう意識をしたらいいはず
そもそも日本は気候的に高温多湿
水を排出しにくいから水毒の人は特に体調を崩しやすい
日本では昔「肉体労働時以外は水分補給は食事の汁物、そして食後のお茶だけで十分」って考えがあったらしい
国の気候にも過ごし方や摂るべき栄養は違うから、よく言う「一日2リットルの水分補給が健康のもと」は日本ではオススメできない
特に現代はペットボトルが発明されてより水を持ち運びするから、前に比べて水毒の人が多いらしい
気をつけよう(戒め)
…あ、最後に
「この食べ物を食べたら水毒が治る」と断言しているわけではない
「医食同源」と言って、食と薬は同じだと漢方では考える
でもやっぱり漢方薬の方が薬膳よりも効果が高い
食生活を改善しても治らない場合は素直に漢方医に相談した方がいい
一方で西洋医学だと低気圧時の頭痛は冒頭のように「気のせいです」ってされるかもしれない
もしくは「薬で痛みを抑えましょう」って対応をされることも多い
そもそも偏頭痛は病気認定されないはず
西洋医学は効果が即効だったりくも膜下出血のような緊急性の外科手術には強い
でも学会が病気と認定したもの以外には無力なのよね
結んで!