見るに耐えない汚い世界だが

頭痛がする
近くを見ても遠くを見ても

…いや、正確に表現するならば遠くはよく見えないのだがな
50cm先の世界でさえ





俺が初めて眼鏡を掛けることになった時、母は父に「眼科で処方箋をもらってから眼鏡屋に行った方がいい」と言った
父はその忠告を聞かず、直接眼科へ連れて行った

その結果俺は度の合わない眼鏡を掛けさせられ、近視が急速に進行した
頭がいいとはお世辞にも言えないあの母でさえ「眼鏡屋に直接行ったら度が合わない眼鏡を買わされる」という事実を常識として知っていた
だが父の無責任な行動が俺から視力を奪った
プライドの高い、精神的に幼稚な父が俺に謝ることはついぞ無かった





今俺は3年近く視力回復トレーニングをしている
とは言っても、初めの1年はひたすら出来ない立体視を練習するのに費やしたが
平行法が出来るようになるまでの1年は本当に長かった



それから2年、視力が回復する兆しが見えるどころか悪化しているような気がしないこともない
相変わらず裸眼生活は出来ないし




レーシックのように目にメスを入れても強度近視が原因の網膜剥離のリスクを軽減出来るわけではない
軸性近視は治らないが、オルソケラトロジーが角膜を矯正するだけで裸眼生活を十分に送れるように出来るなら同じ理屈でトレーニングでも日常生活を送るに十分な視力は回復するはずだ
理論は完璧なはずなんだが…





俺の視力が悪いのは俺のカルマ
この俺なら前世で誰かの目を刀で突き刺すくらいのことは平気でしてそうだしな
生半可な努力じゃこのカルマは解消出来ない、か





色即是空、六識なぞ空に過ぎないのは理解しているがそれでも俺は視力を欲する
それが俺の持つ業なのだから


右の頬を叩かれたら左を向けろ、次に親父に会ったら「俺をここまで苦しめたいのなら、いっそのこと目をくりぬけばいい」でも言おうか?
正直、失明した方が希望が断ち切れる分清々出来るわ





この都市は見ていて気分が優れない
鹿児島の海で、海豚を眺めながら静かにのんびり過ごしたい

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